一条工務店で建てた家に住み始めてもうすぐ2年経過する、ディーンです。
この記事では、
・契約が済み、間取りの検討をしている
・どういう間取りがいいか悩んでいる
・後悔のない間取りにしたい
という方にとって有益な情報です。
時間がない方のために、結論を先に書いておきます。
後悔のない間取りにするためには、動線が重要
です。
もし、気になった方、もう少し内容を詳しく知りたいと思った方は、この記事を見ていただければと思います。
間取りとは、
①住宅の部屋の配置(場所)のこと
②住宅の部屋の配置(場所)を検討する(考える)こと
を意味しています。
僕は、プロフィールでも紹介したように、ほぼ後悔のない家をつくることができました。
その理由は、これから僕が紹介する内容を設計のときに真剣に考えることができたからです。
これまでいくつか記事を書いてきましたし、これからも書き続けていく予定ですが、
2022年2月にこの記事を書いていますが、
僕がブログを通してみなさんに1番強くお伝えしたい内容となるのは、間違いなくこの記事です。
この記事の内容を間取りを考える1つの方法として取り入れれば、
後悔のない間取りを設計することができるのではないかと思っています。
ぜひ、参考にしてみてください。
さて、ネットで「後悔ポイントランキング」などと検索すると、いろいろな内容が出てくると思います。
例えばこちら
確かにどれも気になる内容ですね。僕もリビング階段については参考になりました。
しかし、はっきり言って、これら10項目のすべての内容は誰しもが当てはまるものではないと僕は考えています。
もっと言えば、他の記事の後悔ポイントも誰しもが当てはまるものではないです。
むしろ、実際に住んでみてから気が付くものの方が、各家庭の大きな後悔ポイントであることが多いです。
言い換えると、検索で出てきた後悔ポイントを参考にするより、自分自身の生活を振り返って間取りを考える方が後悔しない家づくりへの近道であるということです。
たぶんこんなこと言ってるの僕だけです(笑)
でも、だからこそ、強調したい内容です!
今回僕が紹介するのは、住宅が完成してからの
「うわ、こんなことに後悔するとは…」という盲点になりやすい後悔ポイントを気づかせるための方法です。
ぜひ参考にしてみてください。
1 動線とは
動線とは、建物の中を人が自然に動く時に通ると思われる道を線であらわしたもの。間取りを考える上で本当に重要です。
いやいや、動線くらい言われなくたって誰でもちゃんと考えて間取りは考えるでしょ。
普通そうですよね。しかし、実際に住んでみて
「やっちまった」と後悔している人が意外といるようなので、僕は改めて動線について紹介したいと思います。
2 動線の種類
動線の種類は、一般的に大きく4つに分けられています。
①家事動線 ②通勤通学動線 ③衛生動線 ④来客動線
これをさらに細かく分けてみました。
たぶんここまで細かく動線を分けているの僕だけだと思います(笑)
①家事動線
(1)洗濯での動線
僕がこの記事を通して、みなさんに1番お伝えしたい内容はズバリ、洗濯での動線です。
なぜなら、家事の中で最も動線が多く、間取りや収納と大きく関係しているからです。
少し長めの内容になるので、先に結論をいいます。
👉洗濯機と干す、たたむ、収納スペースの位置を極力近づける。
👉思い切ってサニタリールーム(物干し部屋)を採用しよう
まず、洗濯を回してから収納するまでに必要な場所をまとめると以下のようになります。
洗濯機の場所 干す場所 たたむ場所 収納場所
僕の実家の場合、干す場所とたたむ場所が昔からリビングです。
しかし、洗濯機の場所と収納場所はそれぞれ別の場所にあります。
母親は特に気にすることなく、当たり前のように洗濯をこなしていました。
洗濯をする(洗濯機を回す~洗濯物を収納するまで)だけに何か所もの場所を使っているところそのものに無駄な動きと時間が生じてしまっているということに気づきました。(お母さん、話題にしてごめん笑)
挙句の果てに、せっかくたたんでくれた洗濯物は、僕たち兄弟が収納場所にしまわない限り、リビングの本棚の上に積まれているという状態がずっと続いていました。
一見、さっさとしまわない僕たち兄弟が悪い気がしますが、僕たちの立場から考えると、洗濯物を自分の部屋(2階)まで持っていくのは、非常にダルい作業となるため仕方がなかった部分があります。
1度だけならそんなに面倒ではない作業です。
しかし、それを毎日繰り返すとなると、洗濯機の場所、干す場所、たたむ場所、収納する場所の距離が遠ければ遠いほど、負担が大きくなります。
だから、洗濯機の場所、干す場所、たたむ場所、収納する場所を極力近づけるべきだと僕は考えました。
我が家の場合、洗濯機の場所、干す場所、たたむ場所、収納する場所がすべて5mほどで完結します。
特に④の収納スペースについては、先ほど述べたように2階に持っていくのは本当に面倒です。
結果的にどこかに放置することになり、そのどこかからまた取り出すということになりかねません。
予算との相談にもなりますが、家族分の衣類が極力1階に収納できるような間取りにすることが理想ではないかと思います。
また、洗濯物をどこに干すかというのは盲点になりがちです。
その結果、このような干し方をしがちな家庭が案外多いらしいです。
洗濯物を日当たりのいいリビングのカーテンレールにかけるという荒業(笑)
これは僕的にはマジでNGです。
リビングで洗濯物を干すNGな理由
・急な来客の際、片づけなくてはいけない。
・リビングがごちゃついて見えてしまう。
・リビングのスペースが狭くなる。 など
また、最近注目されているサニタリールーム(物干し部屋)を思い切って採用するのも僕はありだと思います。ちなみに、共働きの我が家もサニタリールームを採用しています。マジでおすすめです。
(2)キッチンでの動線
キッチンでの作業は、主に次の10の動きが考えられます。
①玄関から買い物かごを運び、冷蔵庫やパントリー(食品庫)にしまう。
②食材を冷蔵庫やパントリー(食品庫)から取り出し、キッチンに運ぶ。
③キッチン棚からフライパンや鍋、包丁などの調理器具を取り出し、調理する。
④キッチン棚から調味料を取り出し、味付けをする。
⑤カップボード(食器棚)から取り出した皿に盛りつけて、キッチンテーブルに運ぶ。
⑥箸やスプーンなどを収納棚から取り出し、キッチンテーブルに運ぶ。
⑦必要に応じて、調味料や飲み物を冷蔵庫やパントリーなどから取り出し、運ぶ
⑧⑤~⑦のものをシンクまで運び、洗う。
⑨洗ったものや調味料などを、パントリー(食品棚)やカップボード(食器棚)、冷蔵庫にしまう
⑩生ごみや包装袋などをゴミ箱に捨てる。
以上のことから、キッチンでの動線で重要になってくるのは、
キッチン、カップボード(食器棚)、冷蔵庫、パントリー(食品棚)、キッチンテーブル
の5つの位置関係にあります。
つまり、この5つの位置関係が近ければ近いほど、時間短縮と効率のいい動きにつながるという訳です。
また、⑩で取り上げたように、ゴミ箱の位置は意外と盲点になりがちです。
ゴミ箱を置くスペースが確保できているのであれば問題ありませんが、決まっていないまたは建ててから何となく決めようという思考だと後から後悔します。
僕もこのことは設計士さんにアドバイスを受けて取り入れました。
そのおかげですごく助かっています。
せっかくのカップボードなのに、ゴミ箱タイプにしたら、収納のスペースが無駄になってしまうと思うのですが…
最初は僕もそう思いましたが、実際に生活してみると、一条工務店のカップボードは、それ以上に収納力が勝っているので、今のところ問題ないですよ。
しかも、カップボードの下の部分はしゃがみ込む必要があるので、実際のところあまり使いません(笑)
②通勤通学動線
(1)朝の動線
朝起きてから、出発するまでにはいろいろな行動があります。
人によって、行動の順序は異なりますが、主に以下のような行動が考えられます。
※ディーンの場合
①洗面台に向かう。
②歯磨きをし、顔を洗う。顔をタオルでふく。
③トイレを済ませる。
④脱衣所で手を洗い、着替えをする。
⑤ウォーターサーバーの水を飲み、キッチンテーブルで朝食をとる。
⑥食器をシンクに運ぶ。
⑦持ち物を確認し、出発する。
僕のこの朝の動きは、小学生の頃から変わっていません。
自分の行動をよく振り返り、効率のいい動線で朝の身支度を済ませる。
これが動線を考えた間取りつくりのヒントとなります。
僕の朝の動線はこちら
ポイントは、脱衣所に着替えがあることですね。
朝の身支度がすべて脱所で完結します。
(2)帰宅後の動線
帰宅後は、スーツや制服、荷物を置くスペースがポイントとなります。
※ディーンの動き【帰宅後】
①荷物をキッツカウンターの上に置く。
②洗面台で手を洗う。
③スーツを脱ぎ、サニタリールーム(物干し部屋)に収納する。
④脱衣所で脱いだ服を洗濯機に入れ、お風呂に入る。
⑤タオルで体を拭き、洗面台の収納棚からパジャマを取り出し、脱衣所で着替える。
これは僕の動線ですが、ここに家族の動線も追加されます。
最初に述べたように、荷物を置く場所を考慮しておく必要があります。
幼稚園・小学校・中学校くらいまでは、自分の部屋ではなく、1階に置くことが想定されます。
ランドセルや通学バック、制服など、成長過程をイメージして、
誰のものをどこに収納するか具体的にイメージしておくことがとても大切です。
上記のことをイメージせずに間取りや収納計画を立てた結果、棚を買い足すという部屋をより狭くしてしまう手段を取ってしまう方が多いようです。
③衛生動線
(1)お風呂での動線
お風呂での動線は、
①バスタオルや下着、パジャマなどをどこから取り出すか(取り出しておくか)
②バスタオルをどこに準備しておくか
この2点がポイントとなります。
一条工務店のお風呂のドアには、タオルかけになる長い取手がついていますが、個人的に使い勝手がイマイチだったので、オプションでホスクリーン(4000円)を採用しました。
お風呂を出た後、目の前にタオルがあるので、とても便利です。
使ったタオルは、すぐ隣にある洗濯機にポイっと入れるだけなので、これまた便利です。
「お風呂を出る→体をふく→バスタオルを洗濯機に入れる→着替える→ドライヤーで頭を乾かす」のすべてが脱衣所で完結します。
これを可能にしているのが、やはり脱衣所にある洗面台収納ですね。
このように一条工務店には、いろいろなタイプの洗面所収納があります。
この記事で述べてきたように、棚を買い足さない・脱衣所ですべて完結させるために、坪数が許すのであればなるべく大きめのタイプを選んでおくことをオススメします。
(2)トイレの動線
トイレの動線は、とてもシンプルです。
手をどこで洗うか です
トイレでの動線をどうするかによって、トイレの種類が変わってきます。
トイレの値段はピンキリです。理想はタンクレストイレを買って、トイレ内手洗いカウンターを設置することですが、その分、コストがかかります。
逆に可もなく不可もない方法は、タンクありトイレを選ぶことです。
我が家は、タンクありトイレの手洗いのところの掃除が手間ではないかということと、トイレの機能を考慮した結果、タンクレストイレ(アラウーノSⅡ)を採用しました。※2020年2月受注終了
毎回泡で洗浄してくれる、掃除が楽、そして憧れのタンクレストイレということで、アラウーノを選んでよかったです。
家族は洗面台に移動して手を洗うだけで済みますが、お客さんに気を遣わせてしまうということを前提で考えなければなりません。
しかし、我が家の場合、
来客は友達か親戚など、そこまで気を遣う来客は少ないので、来客を考えたトイレの設計よりも、家族を優先したものにしよう。
という意見で一致したので、タンクレストイレを選び、手洗いは洗面所にしようという設計にしました。
我が家はこの選択で後悔していませんが、絶対にトイレ内で手を洗いたいという方は、あまりオススメできません。
④来客動線
来客者の動線は限定的なので比較的分かりやすいです。以下の3つしかありません。
①玄関から居間
②居間から玄関
③居間からトイレ
個人的に、来客動線を考えるのは、最後でよいと思っています。
正直、お客さんと言っても、大半の人が血縁関係のある人か友達くらいでしょう。
仕事柄よっぽど来客があるような方でない限り、重要度は低いです。
今回は、たまに来客があるといったことを想定した場合の来客動線について考えるために以下の2つについて取り上げたいと思います。
お出迎えやお茶出しといったマナー的な内容ではなく、あくまで間取りを考えるための材料として紹介しますので、あらかじめご了承ください。
(1)玄関から居間までの動線
来客者が初めて訪問する家で気を遣うことは、自分はどこに居ればいいのかということです。
初めの家に訪問するとき、みなさんもきっとこのように思うはずです。
来客者の滞在時間が長いにしろ短いにしろ、来客者は基本、座っている時間が長いです。
部屋に案内したお客さんでずっと立ちっぱなしの人なんていませんよね(笑)
そのため、来客者をどの部屋に案内し、どこに座ってもらうかということが最も重要なポイントとなります。
その際、椅子が足りず、自分たちの席がないというようなことになると、かえって来客者が気まずくなってしまうので、予備の椅子をストックしておくことも必要になる場合もあります。
和室の場合は、どの辺に座ればよいのかを示すために、座布団などがあると分かりやすいと思います。
また、上着や手荷物の置き場所があるとより丁寧ですね。
まとめると以下のようになります。
(2)居間からトイレまでの動線
はじめに、動線とは少し話が逸れてしまう内容になっている部分がありますが、ご了承ください。
来客者が玄関と居間以外に通る場所は、トイレと手洗い場しかありません。
トイレと居間が近すぎると、落ち着いて用を足すことが難しくなりますし、最悪、リビングまで臭いや音が…
これは、いわゆるリビングトイレと呼ばれるものです。
来客者に「トイレはそこです」と説明しやすく、距離も近いというメリットもありますが、実はデメリットの方が圧倒的に多いです。というかデメリットのパンチが重すぎます。
僕はこれまで、リビングトイレの設計になっている友達の家に何度か遊びに行ったことがあります。
いずれもアパートだったため、面積的に仕方がないと思いますが、用を足すときはとても気まずいと感じていました。
僕自身も住宅を建てるまでに5つのアパートで住んだ経験がありますが、そのうち2つがリビングトイレの設計でした。
友達には気まずい思いをさせてしまった…
住宅メーカーで家を建てるとなると、資金がそれなりに必要になります。
すると、コストを抑えるために間取りを従来より狭くしたり、部屋数を減らしたりというようなことはよくありますが、個人的にはリビングトイレはオススメしません。
良かれと思ってリビングトイレを採用し、結果的に後悔したという方も意外といらっしゃるようですのでご注意を。
詳しくはこちら→ 間取り迷子さんのブログ
3 【結論】後悔のない間取りにするためには、動線が重要
4つの動線をイメージして最高の家づくりを
①家事動線 ②通勤通学動線 ③衛生動線 ④来客動線
どの動線も大切ですが、やはり家事動線(特に洗濯での動線)が超重要です。
特に、これらの動線を考えた結果、大多数の家族に当てはまること、
それは
4 マイホームを検討中・設計中のみなさんへ
ここまでご覧になってくださった方、本当にありがとうございます。
「僕がブログを通してみなさんに1番強くお伝えしたい内容となるのは、間違いなくこの記事です。」と冒頭でお伝えしましたが、なぜ僕がここまで強調したかというと、「後悔しない家づくり」と「動線」は切っても切れない関係にあるからというメッセージをみなさんに知ってほしかったからです。
ド素人ながら、僕と妻はこのマインドを大事にして、自分たちの動線を紙に書き出し、真剣に家づくりに向き合ったことで、最高のマイホームを作ることができました。
この記事をご覧になっているということは、これからマイホームを建てたいと思って下調べをしている方や住宅メーカと契約が済み間取りを考えている段階の方がほとんどかと思います。ぜひ、人生で一番の買い物になるマイホームづくりを楽しんでください。
少しでも僕の記事が家づくりのヒントになれば幸いです。
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